sacaiとわたし

学生時代から「ちょっとひねりのあるデザインがある洋服」が大好きで、肘の部分に穴が空いていたり、無意味な飾りベルトがジャラっとついたパンツとか大好きでした。

学生の頃はお金がない、田舎でお店になかなかいけない、かつ平均的な女性の身長ではないことから、市販で売ってるものでは、なかなか着れるものはありませんでした。
かといって自分で縫えるスキルもなく、いいなあと眺めているだけでした。

社会人になり、お金を手にし、都会に住むことになって、私でも着れそうなものを手にはとれるようになったのですが、社会になじむことが必要となり、ひねりのあるものはもう着れないなあと思っていました。
(…とは言いつつも、自分の手が届く価格範囲で尖ったデザイン、かつギリギリを攻めたライン的なものを探して着てました)

 

とある年、好きなメーカーさんで、Tシャツの後ろにサテンっぽい柄物生地にプリーツ加工したものをドッキングしたカットソーが発売されました。

実はそこまで自分に似合う柄と色ではなかったののですが、一見きれいめカットソーなのに、後ろが華やかで、着てるとテンションがあがるし、そのデザインに心を掴まれ、購入。
めちゃくちゃ気に入って無理やり着てましたし、着なくなってもなかなか処分ができませんでした。笑

 

ある日、ニュースサイト経由でそれとよく似たデザインのTシャツを着た女性の画像を発見します。それがsacaiの新作が発売されたという記事でした。ここで気に入って着ていたカットソーデザインが、sacaiインスパイアだったのか…と知ります。

sacai(サカイ)とは、日本を代表するファッションブランド

デザイナー阿部千登勢により、東京で1999年にスタート。
ハイブリッドの発想を組み込み、ニットと繊細な織素材など、対照的なテクスチャーのファブリックを組み合わせ、パターンを再解釈し、予想外のフォルムとシルエットに洋服を変化させる。コレクションがフェミニンな様相を呈する一方、阿部の関心は、独特でありながら普遍的、そして革新的で実験的な服作りに傾倒し続けている。自身をとりまく日々の生活や、周囲の人々を観察することからインスピレーションを受け作られるコレクションは、ベーシックでクラシカルなアイテムを崩し変化させながら、独特のエレガンスを放つ。ある特定の機会だけではなく、日々の様々なシーンにおいて成立する「日常の上に成り立つデザイン」をコンセプトに置く。

About | sacai Official Store サカイ オフィシャル

sacai自体は百貨店で見かけてたので、知ってはいましたし、ファッション通信というテレビ番組をよく観てたので、パリコレクションにも出ていることも知ってました。
テレビで紹介されているものや、百貨店のマネキンが着ているのが、アイコニックなドッキングものがほとんどだったので、一見普通にみえるものを出しているとは思いませんでした…!

そこからなんとなく気になってコレクションを見るようになりますが、価格やデザイン性の高さから、私には分不相応だなあ〜〜と思ってました。

 

しかし、自問自答ファッションと出会い、憧れているだけじゃなくて着てみよう!!と思い、試着をしてみると、めちゃくちゃしっくりくるし、テンションが上ります!
自分で言うのもなんですが、おもしろいくらいに全部似合ってしまう。笑
ウィメンズの結構ドレッシーなものを着てみてもしっくりくるし、メンズの少しイカツイものでも馴染んで自分ぽいなと思えてしまいます。不思議!!

私は、普通に見えるけど普通じゃないとか、普通に見えつつも自分を主張はしたいという欲望もあって、おそらく「日常にとけこむデザイン」というコンセプトが、どんぴしゃなんだと思います。
一見普通に見せたいけど、実はトガっているみたいな感じになりたいんです。

 

実は、背中とか、耳の後ろとか、腕や指にタトゥーを入れるのに憧れ続けているのですが、これも意外性がある、自分しか知らない、けどめちゃくちゃ主張するなにかを入れたいみたいなものなんでしょう。(B’zの二人がその箇所に入れてるっていうのが憧れの源泉ではあるんですが……)

 

sacaiの洋服を着るたび、テンションがあがるし、自分らしい!と胸が張れるので、これからも吟味して、自分らしいものを揃えていこうと思います!

ただ、スカートとパンツの丈が日本の標準体型をもとにしてるっぽいため、わたし的に短めなので……どうにか長い丈も作っていただけると大変うれしいです……!!